- 車ローンの金利平均
- 車ローン支払回数の目安
- 残クレは金利だけで見てはいけないこと
車ローンを選ぶなら一番見たいのは金利であり、それに対応して審査の難しさを見ると思いますが、実際には金利だけで車ローンを選ぶと失敗することがあります。
このことは、残価設定型ローン・クレジットの残価据え置き部分に対して、実は金利がしっかりかかっている点を勘違いされている方も多く、つまりは減らない元本に対して利息を払い続けるため、一見金利が低くても不利なローンなどになるということです。
これを回避するならば、車ローンは総支払金額で比較するしかありません。
こちらでは、車ローンの金利平均を見て、みんながどれぐらいのローン支払い回数や年数で支払をしているか、そしてローンを金利だけで選んではいけない理由をみていきます。
車ローンの金利平均はいくつか比較
車ローンは融資元によって金利が変わってきます。
融資元別に車ローン金利平均について表にまとめました。
金利平均 | 特徴 | |
銀行系(JA・労金など含む) | 年利2%から3% | 審査は他よりも厳しい |
ディーラー系 | 年利5%から8% | 車を買うときに手続きが楽 |
フリーローン系 | 年利10%前後 | 車以外にも用途は自由 |
残価設定型クレジット系 | 年利4%から5%ほど | 所有権が無い |
あなたも知っているように、金利が低いならば、その分だけ審査は厳しく見られることになりますが、それはローンの種類によって変わってきます。
銀行系などが最も低金利を期待できる反面、車ローンの審査が厳しく、ディーラー系と残価設定型クレジット系は、車を購入するディーラーが手配してくれることもあって、手間もかからずに審査も緩やかですが、金利は銀行系よりも高めとなっています。
また、審査に際しては、勤続年数であったり年収であったりと定量的に、そして信用事故などが無いか定性的にチェックされます。
なお、車ローンの審査基準などについての詳細は次のページを確認してください。
総支払金額の比較で解決
実は残価設定型クレジットによる融資は満期日に車を購入する選択をするならば返済期間が長くなりがちで、総支払い金額を考えると一概にどれがよいのかというのは、総支払い金額での比較が大切です。
ここまで説明してきたように、残価部分には利息が掛からないという理解をしている方もいますが、実際はばっちり利息を払っていますので、減らない元本に対してお金を払い続けているわけですから、他のローンと比較する場合には総支払金額で比較するべきです。
そして残価率や返済期間によっても大きく変わってきますから相当大雑把な計算ですが、残価設定型クレジットを4%台の金利で、ディーラーローンを6%台の利息として計算した場合に、3年満期のその後3年支払いで車を保有する選択をした場合には同等のローンなどになります。
さらに最初の3年は下取り規定などがありますので、車を売るか買うか決まっていない段階では慎重に車を乗る必要がありますし、車両保険もしっかり掛ける必要があるので、これらを考慮するとディーラーローンのほうが特になりやすいです。
このように最近は特に金利だけでローンを比較すると、どのローンが有利なのか分かりづらくなっていますから、特に残クレと他のローンを比較する場合は総支払金額での比較をするようにしてくださいね。
値引きが大きくなっても気をつけたい返済期間
カーローンは金利は高いですから、支払いが早いほうが良いというのは当たり前のお話ですが、実はそのほかにも理由があります。
車というのはいつ故障するかわかりませんし、事故などで廃車にしなければいけないときもあると思います。
もう少し現実的なところでいうと、生活の都合で車を売却してローンだけ残るということもありますね。
車は無いのにローンだけ残るというのは、意外に起こることですので車のローンは短めに設定するほうが良いということです。
安定してボーナスが支給される方ならば、無理の無い範囲でボーナス払いも検討して返済期間を短くすべきでしょう。
金利次第だが車ローンを長く払うことは損
車ローンは先ほど説明したように長すぎるローンはあまり適切だとはいえないでしょう。
また、利息を長い期間払うことは利口なこととは言えず、多くの利息を払うことは消費生活においてよいものではありません。
もちろん、融資である以上利息を払う必要があるわけで相手も貸し倒れのリスク分だけ利息として手数料を得ているわけです。
ただ、長すぎるローンについては特にあなたによいことはない、ということは覚えておいてください。
一番最悪なのはローンだけ残る場合
車が無いのにローンを払い続けるというケースもありますが、これが一番辛い状況であり、融資を長く設定した場合に起こりやすいケースです。
事故などによって車を失うことによって、車は無いがローンだけ残ってしまうという場合です。
もちろん、自分が被害者で相手方に有効な保険があれば問題ありませんが、自分が加害者で保険でなんとも出来ないとなれば、このようなケースは発生しうるということになります。
出来れば、このような状況を避けるためにも、長すぎるローンを組むということは今一度考えるべきでしょう。
頭金を用意できるとローン審査に余裕ができる
車を買うときに前もって資金を用意して、残りについてローンを組むと月々の返済を減らすこともできますし支払い期間も短くできます。
ただ、実際問題として頭金が用意できない、または用意するほど時間がないから融資を検討しているという方がほとんどでしょう。
とはいえ、やはり全てを融資でまかなうよりも少しでも融資金額を小さくしたほうがよいのは、総支払い金額や総支払い回数の点で重要なことです。
実はこの問題、下取りの見直しである程度解決することができます。
車のローン金利は固定か変動か?
車のローンだけでなく、融資を受けるときに気になるのは金利の種類です。
固定は安心だけで変動のほうが安いし・・・なんて考えてしまいますね。
実際、どちらがよいかというのは一概には難しいものですが、こと車に限っては変動金利のほうが安いならばこちらが優勢なのではないかと考えています。
固定金利は安心ですが、固定した金利のリスクを負担するのは、銀行などの金融機関になります。
このリスクを負担するには相応の対価が必要になり、この場合には金利があがるということになるでしょう。
返済期間を考えると変動金利でOK!
ただ、車のローンは住宅と比べて10年単位ということはまずありませんから、返済期間な長期になることはありません。
したがって、多少変動しても金利が低い場合には、変動金利でよいということになります。
同様に、固定金利においても金融機関が負担するリスクは返済期間が短ければ、それほど大きくなりませんから実際のところはそれほど変わらないケースも少なくありませんね。
ゆえに、金利の種類を変動・固定と、どちらを選んでもそれほど影響は少ないために、比べてみて金利が低い可能性が高い変動金利が優勢であるということになります。
とはいえ、多くの金融機関で用意されている車ローンについては、変動金利が多いためにあまり悩まずに済むかもしれません。
車保有期間と車売却のタイミング
車売却のタイミングとしては車検のタイミングでの車売却がほとんどで、3年、5年、7年というタイミングで車の乗り換えを決断するようですね。
多くの場合には、5年を超えるローンを組むことは少ないのですが、少なくとも保有年数でずっと融資の支払いというのは避けたいところです。
車はいきなり故障してしまったり、事故によって破損することで使えなくなったりと、想定外のことが起こることもあります。
そのため、保有予定期間内で借り入れを完済できるようにするのが望ましいでしょう。
ただ、どうしても長くローンを組みたいという方もいるはずです。
車ローンの平均支払い回数は48回前後
ローンの平均回数は車の保有年数から考える方が多いです。
大方3年から5年の間(36回払い~60回払い)で回数を決める、よって平均は4年前後ということになります。
ただし、3年か5年が多いので平均としては4年ですが、よく選ばれるのはこの二つということですね。
もちろん、4年を選ぶ場合もありますが、40回払いのような中途半端な選び方はなかなかしないようで、36回払いか48回払いか、もしくは60回払いというところになるでしょう。
それに対して、車の保有年数は大体7年前後という方が多いようです。
車ローンの最大支払い回数は?
金融機関によって変わってきますが、最大で7年と定めている場合が多く、それ以上の年数においては10年が一つの目安です。
車ローンの最大支払い回数については、車ローンの契約内容で選択可能な支払い回数を確認することができます。
7年を月払いで考えると84回払いとなりますから、結構長く付き合うことになる車ローンですが、10年では120回払いと先が見えない旅が始まります。
これは先ほどお話した車の平均保有期間が7年ということ、車を買うという目的のローンであることから説明ができますね。
残価設定型クレジットは金利面だけで見ない
先ほどの車ローン比較表をみてみると、金利面では残価設定型クレジットも悪くはありません。
しかしながら、残価設定型クレジットは、所有権を留保されるので購入者は好きなときに車を売ったりすることが出来なくなります。
あわせて、契約満期時には新しく融資しなおすか、車を売却するか選ぶことになり、多くの場合に車を買うため新しく融資しなおすようです。
このような場合には5年満期契約で満期時に残額を払うという契約の場合に、金利2%分と変わらない利息を払います。
つまりは、残クレ年利4%融資と年利6%融資は総支払い金額では変わらず、満期日にまた残額を融資するならば、当然に残クレのほうが多くなります。
下取り評価とローンの審査
そして下取り評価が高くなれば車体価格が安くなりますのでローンも楽になります。
今ある車を出来るだけ高く下取り評価を受ければ車体価格が下がりローン金額が減ります。
または今持っている車を売却して、頭金を用意して購入代金に充ててローン返済を楽にすることもできます。
頭金を用意するのは大変、値引きも大変、良いローン審査を通すのも大変です。
手間をかけることに比例してお金が用意できる下取りの見直しは誰でもやることが出来ますから是非お試しください。
少しでも多く頭金を作るのであれば続きをご確認ください。
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下取り査定は交渉しなければ高くならない
もしあなたが車をお持ちなら車を新しく買うときには下取りに出すと思います。
商談でも下取り価格はどれくらいということで話はすすんでいますよね?
そしてこの下取り価格、実は交渉次第で多少高くなる場合が多いです。
むしろ交渉しなければ高く評価されることは稀です。
下取りは購入する車の値引きになりますが、値引きは利益を小さくする行為で高い利益をくれる顧客に、わざわざ得た利益を無条件で相手に渡すビジネスマンはいませんよね。
つまり、下取りで得をしたい、損をしたくないならば交渉することは必須なのです。
車ローンの金利平均はいくつ?まとめ
ここでこのページについてまとめると次のようになります。
- 車ローン金利平均は、「銀行系2%から3%」「ディーラーローン5%から8%」「残クレ4%から5%」
- 車ローン支払い回数(年数)の目安は、36回(3年)から72回(6年)で平均は48回(4年)
- 残クレと他のローンを比較するなら総支払金額と条件を見る
基本的には車ローンは金利が低いほうが有利ですので、審査が心配だからといってもわざわざ高い金利のところから申し込む必要はありません。
むしろ低い金利で済むのに高い金利を払うというのは大きな無駄であり、喜ぶのはディーラーと信販会社などだけです。
金利が低いことは総支払金額が減るのは当然で、月々の返済金額が固定であれば早くローンが終わりますし、また逆に月々の支払金額を低くすることが出来ます。
このようにユーザーにとって金利が高いことに全く得することはありません。
もちろん審査が通過しないならば仕方ないと言えますが、実際には低金利ローンでも借りられるのに、高金利のローンを使っている方は少なくありませんので、どうかそういった無駄だけはしないように気を付けてくださいね。
以上、お役立ていただけたら幸いです。