トヨタの高級セダン、クラウンの中古車が安い理由について疑問を持つ人は多いでしょう。特に、型落ちしたモデルは新車価格から大幅に値下がりします。その理由の一つとして「ダサいから」という意見もありますが、果たして本当にそれだけが原因なのでしょうか。この記事では、先代のクラウンアスリートを例に、中古車の価格推移や安くなる理由について詳しく解説します。

型落ちクラウンの中古安い理由

型落ちクラウンの中古安い理由は、やっぱり古いからというのが当たり前の理由です。

ただ、古いというのは車の機能的な古さなのか、またデザイン的な古さなのかによって見方は若干変わってきます。

今回こちらではこの点について詳しく見ていきます。

なお、この記事を作成するに当たってカービューやヤフー知恵袋、カーセンサーを参考にしています。

元記事を見たい方は以下にリンクを出すので、それぞれ参照してください。

安い理由①:デザインへの評価

先代クラウンアスリートは、大胆なデザイン変更により賛否両論を巻き起こしました。特に超大型のスピンドルグリルは、従来のクラウンのイメージを覆す先進的な意匠でしたが、保守的な購買層には受け入れられにくい面もありました。斬新すぎるデザインが中古車需要を限定的にし、価格下落の一因となった可能性があります。

先進的すぎたデザイン

先代クラウンのデザインは、発表当時は先進的すぎると評価されることもありました。特に、超大型のスピンドルグリルは賛否両論となりました。

保守的な購買層が敬遠

クラウンの購買層は比較的保守的な傾向があり、先進的なデザインを好まない人も多かったようです。結果として、中古市場でも需要が限定的となり、価格の下落につながったと考えられます。

安い理由②:買い替えサイクル

クラウンの購入者は新車志向が強く、初回車検を機に乗り換えるユーザーも一定数存在します。比較的短いサイクルで良質な中古車が市場に流通するため、需要に対して供給が上回りやすい状況にあります。結果として中古車価格の下押し圧力となり、特に型落ち1年目の値下がりが顕著に表れる傾向にあると言えるでしょう。

新車で買って乗り換えるユーザーが多い

クラウンは、新車で購入してすぐに乗り換えるユーザーが多いのが特徴です。初回車検のタイミングで手放す人が一定数おり、比較的短いサイクルで中古車市場に流れてきます。

需要に対して供給が多い

新車に近い状態の中古車が多数出回ることで、需要に対して供給が上回る状態になりやすいです。その結果、中古車の価格を押し下げる要因になっていると考えられます。

安い理由③:仕様の選択肢

先代クラウンアスリートは、複数のグレードとエンジン選択肢を用意することで、多様なニーズに応えるラインナップを実現していました。しかし、この豊富な仕様が需要を分散させる側面もあり、人気グレードとそうでないグレードで中古車価格に開きが生じやすくなります。加えて、ボディカラーの人気差も価格に影響し、不人気色は値崩れしやすい傾向にあるのです。

グレードやエンジンの種類が豊富

先代クラウンアスリートには、複数のグレードとエンジンの選択肢が用意されていました。豊富な仕様があることで、需要が分散しやすく、特定の人気モデルに価格が集中しにくいという側面があります。

人気色と不人気色の差が大きい

ボディカラーの人気も中古車価格に影響します。クラウンの場合、黒や白の人気が高い一方で、紺色などの不人気色は値崩れしやすい傾向にあります。

中古車相場の推移

先代クラウンアスリートの中古車平均価格は、新型発売から1年で20万円以上の大幅な下落を記録しました。特に型落ち1年目の値下がりが顕著であり、需給バランスの崩れが如実に表れる結果となっています。ただし、一定期間が経過すると下げ止まりの兆しも見られ、2022年8月以降は横ばいで推移するなど、底値を迎えつつあるようです。

新型発売後、1年で20万円以上の値下がり

先代クラウンアスリートの中古車平均価格は、新型が発売されてから1年で20万円以上下落しました。2022年10月時点では244万円となっており、新車価格から大幅な値下がりが見られます。

下げ止まりの兆しも

ただし、2022年8月以降は価格の下落が止まり、横ばいで推移しています。型落ち1年目の値下がりが特に大きく、その後は下げ止まる傾向があるようです。

本当にダサいのか?再評価の兆し

一時は賛否両論だった先代クラウンのデザインも、時間の経過とともに徐々に受け入れられるようになってきました。当初は先進的すぎると思われた大胆なフロントマスクも、現行モデルに受け継がれるなど一定の評価を得ています。また、特別仕様車や限定色など希少性の高いモデルは、根強い人気を維持しており、今後価値が上がる可能性も秘めているのです。

先進的なデザインの評価が定着

発売から年月が経ち、先代クラウンのデザインは徐々に受け入れられるようになってきました。当初は賛否両論だった大胆なフロントマスクも、今では新型に受け継がれており、一定の評価を得ています。

希少モデルは根強い人気

特別仕様車や限定色など、希少性の高いモデルは根強い人気があります。型落ちしても価値が下がりにくく、むしろ今後価値が上がる可能性もあるでしょう。

まとめ

型落ちしたクラウンの中古車が安いのは、「ダサい」というだけが理由ではありません。先進的なデザインへの評価、新車に偏重した買い替えサイクル、仕様の選択肢の多さなど、様々な要因が絡み合っています。一時期安く買えた中古車も、時間の経過とともに再評価される兆しがあり、お買い得な1台を探してみる価値は十分にあるでしょう。

先代クラウンアスリートの特徴

先代のクラウンアスリートは、超大型のスピンドルグリルを採用し、従来のクラウンのイメージを一新させました。このデザインは発表当初、賛否両論を巻き起こしましたが、徐々に受け入れられるようになりました。

アスリートグレードは、クラウンのラインナップの中でもスポーティな位置づけとなっています。若年層の取り込みを狙った設定で、内外装のスポーティさが特徴です。

先代のクラウンアスリートには、2.5Lガソリン、2.5Lハイブリッド、2.0L直噴ターボの3種類のパワートレインが用意されました。ユーザーのニーズに合わせて選べる豊富なラインナップが魅力でした。