ユーカーパックは、車一括査定に対抗した車売却サービスで、同サービス最大の難点である電話連絡のわずらわしさを解消し、業者比較をすることで車を出来る限り高く売ることを目的としたサービスです。
業界の中にいる者として見ている中で、2019年途中には少し失速しましたが、潤沢な資金をもとに2016年から事業拡大を行ってきたこともあり、車一括査定と対比する形で頭角を現してきたサービスです。
ユーカーパックの強みとして、車一括査定の問題点である「大量に掛かってくる営業電話」問題を回避したうえで、車を高く売ることが可能!ということですが、実は使ってみると意外に面倒な点も多くあります。
- 一部の手続きを自分で行う必要がある
- 入金までの期間が長め
- 違約金が高め
ユーカーパックは高く売れるかどうかといえば「高く売れる」と言えますが、車一括査定や下取りのように業者に任せていればOK!とはいかないところは知っておく必要があります。
このことから、ユーカーパックは玄人向けの車売却方法であり、業者オークション代行よりは使いやすいと筆者は評価をしています。
こちらでは、ユーカーパックの評判と口コミを見たうえで、車一括査定との比較を行い、このページだけでユーカーパックが丸わかりなので、車を売るときに役立ててください。
ユーカーパックの評判と口コミ
ユーカーパックの評判と口コミを、ツイッターや2ch、ヤフー知恵袋で見ていきます。
総じてみることが出来るのは、車一括査定との比較であり、主に価格面での口コミを確認しています。
査定額が高いか低いかはその時々のタイミングによって、また出品した車オーナーによっても評価は変わってきますが、ネットで業者オークションを行うというユーカーパックの構造上は、交渉しない状態での車一括査定よりも高くなることが予想できます。
逆にいえば交渉した場合にはそれほど差がないということもみていく必要がありますね。
グーグルでの評判・クチコミ
最近はグーグル検索から評判や口コミを見ることが出来ます。
グーグルクチコミはお金で買収できないものであり、一定の信頼性がある一方で、良いクチコミを誰でも入力することが出来るという特徴があります。
その点を考えるとグーグルクチコミでユーカーパックの評判を見るなら「評判が悪いクチコミで具体的なものを参考にする」という使い方がおすすめです。
さて、グーグルでの評判・口コミでユーカーパックを見てみると次の特徴があります。
- 車買取店と比べて査定額が「高かった・安かった」
- 査定に2時間掛かる
- 査定から振込まで9日だった
- 対応が丁寧
- 手続きに不備があった
まずグーグルクチコミからわかる、ユーカーパックの良い評判をまとめます。
車買取店の査定額と比べて高かったり安かったりと、いい意味で変動があるようで、つまりはユーカーパックを使う価値があるというものです。
また対応が丁寧であることもプラスポイントです。
次にグーグルクチコミからわかる、ユーカーパックの悪い評判をまとめます。
査定に2時間の時間が掛かるため、余裕をもって実地査定を行う必要があります。(ちなみに買取店の場合には15分から30分ほど)
なぜここまで査定に時間が掛かるかといえば、車購入を行う買取業者とは違う人が査定を行うので慎重にしなければいけないということです。
査定から振込まで9日というのは、一般的な買取業者よりも遅いことに加えて、9日の期間でもかなり早かったのではないかと考えています。
自動車税の支払いについて不備があったということで、これは名義変更に対するものとみていますが、1件のレビューなので「そういった事象があった可能性がある」ということ。そして投稿者側に落ち度があったのかは判別できませんので、この件については保留で良いと考えています。
ユーカーパックの評判・口コミをグーグルクチコミで見たところ、おおむねユーカーパックの特徴が表れていると判断しています。
次はユーカーパックの評判と口コミを別のサービスで見てみます。
ツイッターでの評判・口コミ
ユーカーパックについてツイッターでの評判は、高く売れたというものと、逆に査定額が安すぎて驚くというものでした。
車を売る場合には、その後どのような経路で再販売されるのか、車によって変わってくるので、それに適した売り方が必要です。
上のツイートのような例では、海外輸出か売れ筋ではないですが国内でも需要があるミニバンのような車と予想していますが、そういったケースでは買いたたくことが最も利益を上げる方法と言えます。
そのため、ビッグモーターと名前が出てしまっていますが、他業者と比較したときに大きく買いたたいていることがわかってしまいますね^^;
このケースでは、ユーカーパックが高い評価をしたというよりも、車買取業者が低すぎる評価をしたということになりますので、この点だけでユーカーパックが高く買うかどうかは判断が難しいと言えます。
次は逆にユーカーパックで査定依頼して値段が付かないケースです。
先ほどのツイートでは程々に市場価値がある車ということですが、こちらは市場価値がなく10年落ちなど再販が難しい車と判断しています。
そういった車の場合には、支払いを行った自動車税などの還付、リサイクル料金の返還、パーツと鉄材などの資源的価値を考えると、2万円前後から3万円ほどの最低価値があるため、5千円という査定額は低すぎますね。
ここまで見てきたところによれば、買い叩かれることは少ないけれども、常に高い査定額を付けられるというわけではないということが分かりました。
2chでの評判・口コミ
現在では中年たちの意見交換場となっている2chですが、車売買をするコア層として、また年を重ねた人たちですのであまりにも的外れな議論にはなっていないことで、口コミ調査も期待できます。
- ユーカーパックは高く売れたという言及と全然ダメという言及がある
- 査定に1時間以上時間が掛かる
- 業者対応などについては言及無し
ツイッター同様にユーカーパックで車の査定を受けた場合に、高く売れるケースとそうでないケースがあるようですね。
また、査定に1時間以上の時間が掛かるという点も注目するべきです。
というのも、ユーカーパックの場合には車を買い取る人と、査定を行う人は別であるために、誤謬(ごびゅう:誤って欠陥を見逃してしまうこと)の責任はだれが取るのかという点は非常に重要な要素だからです。
反面、車買取業者においては買取を行う業者の査定士が査定を行うために、慎重に慎重を重ねる必要がないものと判断できます。
ちなみに残念なことですが、多くの場合に誤謬の減額評価は車オーナーが負担することは、車買取業者もユーカーパックも同様なので、車を売る側にとってはどうでもよいことです。
そうなると、査定時間が長いことはマイナスの評価につながると言えますね。
知恵袋での評判
ユーカーパックのヤフー知恵袋での評判を見てみると、価格面と電話交渉のことについて触れていました。
前の車をユーカーパックで売りました。
エアコンが壊れてて近所の車屋の査定は7万でしたけど、15万で売れました。売却までの流れは簡単でしたよ。
一括査定の方が高く売れるかもしれませんが、電話の嵐になるそうです。
ユーカーパックは査定に来る人と引き取りに来る人の2回電話しただけです。引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12200375572
ユーカーパックの強みは高く売れることと大量の電話が掛かってこないことでした。
ここまで高く売れることについては、状況によって異なることが確認できますが、大量の電話が掛かってこないことについては車一括査定と比べて素直に評価できる点です。
反面、一部作業を自分で行う必要があることは車一括査定を利用した場合に比べてマイナスの評価と言えますね。
ユーカーパックと車一括査定の違い
ユーカーパックと車一括査定の共通点は、相見積もりを取って車を高く売るシステムであると言えます。
逆にユーカーパックと車一括査定の違う点はどこにあるのでしょうか?
ユーカーパックと車一括査定を比べた場合に、最も大きな点は大量の営業電話が掛かってこないことです。
もちろん、相見積もりを取る目的で車一括査定を使っているので、電話が大量に掛かってくるのは当たり前なのですが、その量は10分ほどで30件以上の不在着信など珍しいことではありません。
そのため、日常生活に支障が出るまではいいませんが、大量の電話が掛かってきているときにはスマホの操作はできないなど、困った事態になってしまいますね。
このような車一括査定の不便を解消したのがユーカーパックで、最も大きな異なる点としては大量の営業電話がない点です。
次にユーカーパックのメリットとデメリットをみていきます。
メリット
ユーカーパックのメリットは次の3つです。
- 費用無料で使うことが可能
- 車一括査定のように大量電話はない
- 査定額が有利な場合がある
ユーカーパックを費用無料で使うことが可能な点は車一括査定と共通ですが、デメリットで話す違約金について知っておく必要があります。
また、先ほども詳しく説明したようにユーカーパックには、車一括査定のような大量の電話はなく、基本的に1社との交渉を行い、相見積もりはネット上で行いますので、車一括査定の欠点が解消されています。
最後にユーカーパックは査定額が有利な場合があるということです。
このことは、ユーカーパックの買い主は中古車販売店であるということで、業者利益を2回分以上省略できるので、その分だけ高く車を買うことが可能というわけです。
ただ、昔も今も大手車買取業者をはじめ、車買取業者も良い車は店頭に並べて売るという体制がありますので、そういった場合にはユーカーパックで売ることは不利になる可能性があります。
したがって、構造としてはユーカーパックは査定額が有利になる場合があるといえますが、全体としてみるとそれほど変わらないことや場合によっては車一括査定を利用した業者のほうが高く買う場合があることを知っておきましょう。
デメリット
ユーカーパックのデメリットは次の3つです。
- 査定時間が1時間以上と長い
- 入金までの期間が長い
- 自分で作業を進めないとダメ
前に説明したように、ユーカーパックは査定時間が他業者よりも長くなります。
その理由は査定した人が車を買い取るわけではなく、他の業者が買い取るので業者間で責任問題に発展しないように慎重に行うということでした。
そのため、査定時間が長くなることを考慮したうえで査定依頼を行う必要があるでしょう。
また、査定時間に加えて、入金までの期間が長いこともユーカーパックのデメリットです。
車買取業者の場合には早ければ即時・即日の支払い対応もありますが、ユーカーパックは仲介者の介入が強いこともあり、金銭のやり取りもユーカーパックに従います。
反面、車一括査定においてはただ相見積もり連絡をするだけですので、システム提供者の介入はほとんどありません。
その点で、車売却から現金取得までの期間が長いと困るという場合には、ユーカーパックの利用はおすすめできません。
最後にユーカーパックは一部作業を自分で行う必要があることは知っておいてください。
車一括査定を利用した場合には、業者が手取り足取りしてくれますが、ユーカーパックの場合にはそこまでしてくれることはありません。
あわせて、書類の不備については違約金が発生するなど、守らなければいけない決まりが多いことも気を付ける必要があります。
このような点から、ユーカーパックは玄人向けの車売却方法といえるのです。
ユーカーパックはカーセンサーより安い?
ここまで見てきたように、ユーカーパックと車一括査定ではシステムが車売却の手続き中にどのぐらい介入しているかということで、大量電話が無かったり入金が遅かったりと違いが見えてきましたね。
そして、ユーカーパックも車一括査定も共通の目的は相見積もりを取って車を高く売るというものでしたが、実際にどちらが車を高く売れるのかを考えていきたいと思います。
車一括査定においては、最も提携業者数が多く車を高く売るスペックが高い「カーセンサー」で比較していきます。
結論からいえば、車種によって異なるわけですが業者オークションで換金する車の場合にはユーカーパックが価格で有利な場合があり、売れ筋とあまり価格が付かない車では車一括査定が有利な場合があると判断しています。
ユーカーパックに参加している8000社超(2019年9月現在)の業者は、中古車販売店でありこの業者は業者オークションで車を仕入れるため、「買取を行う業者」「オークション主催業者」の利益や費用をカットできるので、その分だけ車を高く買うことが可能というわけです。
もちろん、買う業者が遠方であるときには陸送費も掛かりますし、オークション主催業者がユーカーパックにかわるのでこの費用を考えると、丸々マージンカットができているわけでないことは容易に想像が付きます。
また車一括査定に参加している業者においても車の直販をしているために、そうなれば多く掛かりやすい陸送費やユーカーパックシステム利用料が逆に費用を増やす要因になります。
以上より、車売却の選択肢としてユーカーパックは存在すると考えることが望ましく、常に有利というわけではなく不利になる状況も考えられることを知っておくべきです。
したがって、ユーカーパックとカーセンサーでは、地域に対応する業者もカーセンサーで申し込めることを考えるとユーカーパックは逆に中間利益を増やす要因になり、カーセンサーのほうが望ましいと判断しています。
ユーカーパックで買取相場の実績を見る
ユーカーパックの公式サイトから、車の買取相場実績を見ることが出来ます。
上の画像はユーカーパックでアクアの車買取相場実績を見ていますが、総合評価などのステータスを見るといかに業者オークションと似ているかが分かります。
当然見栄えが良い物を並べるということは商売の基本なので、この情報だけを見て決めるのは望ましくありません。
ユーカーパックを利用した場合には、業者に対してこのような形で表示されることを確認できますね。
ユーカーパックのトラブル
ユーカーパックは車一括査定の重大なトラブルともいえる「大量の営業電話」を防ぐことが出来ます。
ただし、その他の面においてはユーカーパックを利用したから発生するというトラブルもあります。
こちらでは、ユーカーパックを利用した場合のトラブルについて簡単に説明していきます。
事故車でも売れる?
ユーカーパックは事故車でも売却することは出来ますが、事故車であるということを隠して売った場合には、相応のペナルティが課せられます。
なお、先ほど買取実績で見たときに、総合評価が数字で示されていましたが、事故車(厳密には修復歴がある車)の場合には「R」と表示されます。
したがって、事故車でも売却することは可能ですが、その分だけ評価が下がること、また事故車であることを隠して売った場合に、事故車であることが発覚した場合には当然のペナルティがあることを覚えておきましょう。
代車が出ないので注意!
車一括査定を利用した場合には、買取業者次第になりますが代車の手配をしてくれる業者も少なくありません。
特に売れ筋の車である場合には、代車の手配ぐらいで車を売ってくれることを決定してくれるならば、業者としても代車ぐらい無料で手配するというのが普通です。
ただし、ユーカーパックの場合には代車手配がない事を覚えておいてください。
その場合にはレンタカーやカーシェアを利用することになりますが、その費用も考えたうえで車一括査定を使うのかユーカーパックを利用するのかを考える必要があるでしょう。
電話は少ないが作業は多い
ユーカーパックの隠れたトラブルとして、営業電話がない代わりに自分でしなければいけない作業が多い事が挙げられます。
例えばオークションに出品した後にどの業者に売るかどうかの手続きは自分で行う必要がありますし、書類についても不備なくそろえる必要があります。
車一括査定の場合にも書類は揃えますが、業者と直接やり取りをするために、どの書類に不備があるのかを業者としても車を早く引き取りたいので懇切丁寧に説明してくれます。
しかしユーカーパックの場合には、この手続きを自分で行う必要がありますし、書類が期日までに用意できないと違約金が掛かるなど、車のことを知らない人にとってはなかなかハードです。
もちろん、ただ書類を用意すればよいだけなのですが、人によってはこのようなことが苦手な人もいますし、不備があることで違約金が掛かることはトラブルにつながりかねません。
以上より、ユーカーパックは車オーナー側でしなければいけない作業が多く、しかも確実に行われる必要があるので注意が必要ということになります。
キャンセル料が5万円から10万円と高額
ユーカーパックは何かと違約金が掛かる設定になっていて、上で説明したように期日までに書類を用意できないことでも発生してしまいます。
第31条(違約金)
1.以下の各号のいずれかに掲げる場合、出品者(販売者)は、当社に対し、違約金として
当該各号に掲げる金額を支払うものとします。
(1)本取引成立後の販売者の責による本取引の中止:10万円
(2)第19条第1項で定める所定の期限までに、当社に当社所定の必要書類を引き渡さな
かった場合:5万円、以降7日ごとに1万円
(3)第19条第1項で定める所定の期限までに、当社および購入者または購入者が指定す
る陸送会社に対象車両を引き渡さなかった場合:5万円、以降7日ごとに1万円
(4)UcarPAC利用規約の違反の程度が著しいと認める場合(車両を落札したユー
ザー出品車両落札事業者への直接的な連絡した場合を含む。):5万円
(5)24条に定める自動車税・軽自動車税の納付書を当社が指定する期日までに送付しな
かった場合:5万円
2.前各項に定める違約金の支払義務は、本取引の売買契約の不成立または解除の場合にお
いても消滅しないものとします。
ここでは落札後のキャンセルについて詳しく説明しますが、査定が完了した後の出品後は違約金が発生する機会になってしまいます。
出品には最低落札価格を決めたうえで、これを超えた場合には売らなければいけないという条件がありますが、この状況で売らないとすれば違約金を取られるという形になります。
また、最低落札価格を下回った状態であっても、売却について承認を行った場合には、同様に契約の解除をする場合には違約金の支払い義務が生じます。
以上のように、出品したあとと最低落札価格については特に慎重に決める必要があり、安易な決定は違約金の支払いをしなければいけない状況に置かれてしまうため、トラブルに巻き込まれないように注意が必要です。
減額の再査定はあるのか
ユーカーパックは査定時間が長いために、慎重に査定を行っているから再査定による減額はないかといえば、実際には行われる可能性はあります。
というのも、何も慎重に査定を行っているのは車オーナーのためではなく、ユーカーパックと提携業者間の責任問題のためであるからです。
通常は、車を買う業者が査定をするところ、代行で査定を行うために慎重に記録を取る必要があるからです。
とはいえ、多くの時間をかけて慎重に査定を行っても、完璧に車の状態を把握することは困難であり、誤って欠陥を見過ごしてしまうことはあります。
その場合の責任は当然ながら車オーナーが取ることになるので、その結果として減額の再査定ということになるわけです。
「慎重に査定をしたのだからユーカーパック側が面倒を見て欲しい」というのは当然の思惑ですが、事業を行ううえでこのような構造にしないのは普通であり、ユーカーパックに限らず利用規約などにおいて、業者が不利にならないことは定めているはずです。
ただし、ユーカーパック特有のトラブルというよりも、中古車流通業界全体の問題ともいえるものなので、査定時間が長いから目に付きますが仕方がない問題とも言えますね。
ちなみに車買取業者カーセブンなどにおいては、再査定をしないということを定めている業者もいるので、すべての業者が再査定による減額を前提に査定を行っているわけではないことは知っておいてください。
ユーカーパックで車を売るときの流れ
ユーカーパックで車を売るときには次のような流れになります。
- ネットで申し込み
- 査定日時を決める
- 実際に車を見て査定を行う
- 最低落札価格を決めてネットオークション開始
- 売却の承認を行う(最低落札価格を超えた場合は必須)
- 書類及び車両の引き渡し
- 入金(最低10営業日と長め)
ユーカーパックで車を売るのは、車一括査定よりも長めに見ておく必要があり、目安として最短で入金まで2週間以上かかることを予定してください。
実際に車を見てもらうのは、従来は自分でガソリンスタンドなど提携業者に持ち込みを行う必要がありましたが、現在では出張査定に対応している地域もあります。
なお、査定には時間が1時間以上かかり、2時間近く掛かることもあるということですので、時間にはある程度余裕をもって査定を受ける必要があります。
次に重要なのは最低落札価格であり、この金額を安易に決めることは危険です。
最低落札価格に満たない場合にも売却の承認ができますし、5日の出品期間を終えた状況で再出品もできますので、最低落札価格は相当高めに設定しても問題ありません。
むしろ、最低落札価格を低めに設定することは、違約金の支払いなどを誘発することになりますので気を付けなければいけません。
売却の承認など、ネットを使って行う作業が多いことに気を付けてください。
このことは、車両と書類を送る段階まで続くので、意外に気を抜くことが出来ないのはユーカーパックの欠点です。
途中で違約金の話がありましたが、車両の輸送が遅れれば違約金が掛かることも納得ですが、書類の送付が遅れても違約金が掛かり、金額は安くありませんので注意が必要です。
それらの作業が無事終了したのちに入金となりますが、車買取業者と直接やり取りする場合と異なり、入金までの期間が長いこともユーカーパックの特徴の一つです。
このことは、ユーカーパック側がすべての行程で仲介していることが原因であり、業者に対して連絡を取るだけの車一括査定との大きな違いです。
ユーカーパックで売るときの書類
ユーカーパックで売るときの書類については、査定時に必要な書類と売却時に必要な書類で異なります。
- 自動車税納税証明書
- 自賠責保険証明書
- リサイクル券
- ローン関連の書類
査定時に必要な書類は、すぐに車を売るわけではありませんが、システム運用を厳格に行いたいユーカーパックとしては確認しておくべき書類とも言えますね。
とはいえ、車を売却するときに必要が書類がほとんどですので、特に注意が必要なものはありません。
ローン関連の書類についても、ローン中であればわざわざ捨てることもないでしょう。
- 自動車税納税証明書
- 印鑑証明書
- リサイクル券
- 住民票・戸籍謄本(車検証と住所・姓が異なる場合に必要)
売却の時には書類を送付する必要がありますが、車オーナー側で用意する書類は車売却に必要なものになります。
上のリストになり書類について説明すると、「車検証」と「自賠責保険証書」については車の中に入れておけばよく、車の輸送と同時にこれら書類も送られるという形になります。
また、「委任状」と「譲渡証明書」については業者側から送付されているものを、実印を捺印して送付するので別途用意する必要はありません。
なお、何度も注意点として挙げていることですが、書類の送付に遅延があると5万円の違約金が掛かるというペナルティがありますので注意する必要があります。
ユーカーパックがおすすめな人
ここまで見てきた方ならば、ユーカーパックがどのようなサービスか分かってもらえたと思います。
ユーカーパックがおすすめな人は「車売却についてある程度知っている人」と言えます。
イメージとしては、業者オークション代行で売るかどうか悩む人にとっては最適な選択肢といえるでしょう。
反面、車売却についてあまり関心が無かったり、作業内容を指定されてそれを無事に遂行できない場合には、ユーカーパックは向いていません。
中間利益2個分をカットできる可能性がありますので、ユーカーパックは確かに高く売ることが出来る要素を備えていますが、圧倒的に車一括査定と比べて有利ということもありませんし、実際に詳しく見てみると有利不利は明確にわかるものではありません。
以上より、車を売ることについてある程度知識がある方にはユーカーパックの利用をおすすめできると言えます。
ユーカーパックの評判・口コミ:まとめ
ユーカーパックの評判と口コミをはじめとして、特徴や申し込み方法、注意点など、ほとんどすべてを見てきました。
結論として車一括査定最大の欠点であった「大量の電話」を防ぐことが出来ますので、ユーカーパックは車売却の手段として有効な選択肢と評価できます。
ただし、それと引き換えに一部の作業を確実に行う必要があり、行程全体にユーカーパックが介入することで、入金が遅いことや違約金設定が細かく設定されていることも知っておく必要があります。
車一括査定は初期に相見積もりをする業者に連絡をするまでしか関わらないこと、ユーカーパックは入金が行われる最終最後まで関わることが大きな違いでしたね。
そしてどちらが良いかは車を売ることについて経験や知識があるかどうかという点で判断することが望ましいと判断しています。
一つの基準としては「業者オークション代行」に出せるほどの知識があるかどうかで分けて考えるとよいのではないでしょうか。
ちなみに、車一括査定でも大量の営業電話を避ける方法はありますので、よろしければそちらもあわせて確認してください。
よくある質問
車一括査定とユーカーパックではどちらが高く売れますか?
実際に両方を比べなければどちらが高く売れるかは分かりませんが、以下の2パターンではユーカーパックのほうが高く売れる可能性があります。
- 遠隔地でも業者が買いたい中古車を売る場合
- 地域に買取店が少ない場合
逆に首都圏など買取業者の数が多い場合には、ユーカーパックを使う利点も少なく、どこに車を売るなど手続きを自分でしなければいけないユーカーパックは欠点ばかり目立ちます。
したがって、地域によって買取店の数が多いか少ないかで、車一括査定を使うか、もしくはユーカーパックを使うかを使い分けることがおすすめです。
ユーカーパックのメリットとデメリットを簡単に教えてください。
ユーカーパックのメリットは「地域に買取店が少ない場合に不利を緩和できる」「無料で使える」「大量の電話連絡がない」が代表的な利点です。
ユーカーパックのデメリットは「ネット上の処理は自分で行う必要がある」「面倒なわりに入札がない場合がある」「振込みまでの期間が長い」が代表的な欠点です。
当サイトの評価としては、ユーカーパックは玄人向きのサービスで、車一括査定は使いたくないけど車を高く売りたい、または地域に買取店が少ないことで不利な場合に使うと良いでしょう。
ユーカーパックに出張査定はありますか?
ユーカーパックでは出張査定できる地域と出来ない地域があります。
ユーカーパックで出張査定の対応店舗については「ユーカーパック公式ページ」から確認でき、電話で聞くこと「0120020050(10時から19時まで)」でも確認できます。
ユーカーパックでは利用上のトラブルはありますか?
ユーカーパックで注意したいのは次の3点です。
- 査定に2時間掛かるため、普通の査定のようにすぐ終わると思っていると予定が狂う
- 入金までの時間が普通に買取店へ売却するよりも2週間前後と比較的時間が掛かるため、急ぎの金策では間に合わない可能性がある
- 査定完了後に出品されてからはキャンセルに5万円・10万円と違約金が掛かるため、安易な利用では不要な支出が発生する
これらの理由は「ユーカーパック側が査定を代行して間に入ること」が理由で起こります。
ユーカーパックは車一括査定とは異なり「間にユーカーパックという代理人を挟むこと」で問題が多かった大量の電話は避けられますが、逆に発生する欠点がこれらトラブルの原因です。